煙は怖い
煙は怖い
火災で危険なのは、炎とともに煙です。
火災で発生する煙には一酸化炭素が含まれており、これが呼吸によって体内に吸収されると血液中のヘモグロビンと結合し、一酸化炭素ヘモグロビンを形成します。一酸化炭素は、酸素の200~300倍ヘモグロビンとの結合力があるため、酸素を運搬するヘモグロビンが減少し体内組織は十分な酸素の供給が受けられなくなります。脳は酸素不足に対して敏感で一酸化炭素中毒症状は軽いときで頭痛・めまいを起こし、中毒が進むと(時には数呼吸)意識を失い死に至ります。
煙のはやさ
煙は横方向には1秒間に30センチメートル~80センチメートルのはやさで広がります。
この程度のはやさであれば、あわてずに避難すれば煙より速く避難方向に移動することができます。 しかし、縦方向には1秒間に3メートル~5メートルのはやさで上昇していくので、階段室などは短時間で煙が拡散していきます。
(数値データは一定条件下でのものです。気象条件や災害規模、燃焼物・量によって変動します。
避難のポイント
あわてず、落ち着いて。
・煙を吸わないように、低い姿勢ですばやく避難。(ハンカチ等で口・鼻を覆いながら)
・火災の発生している室の扉を閉める。(炎・煙の拡散をくいとめる)
・一度避難したら、絶対に戻らない。(一番大切なのはあなたの命)
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