止血について
1 止血法
止血法とは、私たちがケガなどにより傷を負い、出血したときに行う方法です。
一般に体内の血液が20%が急速に失われると「出血性ショック」という重い状態になり、30%を失えば生命に危険を及ぼすといわれています。
そのため、出血量が多ければ多いほど、迅速に止血を行う必要があります。
ちなみに、私たちの体内にはどのくらいの血液があるか知っていますか?
体重の約1/13(80cc)で、体重65㎏の人で約5㍑と言われています。
2 ショックの見方
ショック状態の見方とは、顔色、呼吸、脈を見ます。下記を参考にしてください。
- 表情がぼんやりしている
- 目がうつろになる
- 皮膚は青白く冷たい
- 冷や汗をかく
- 顔色は真っ青
- 呼吸は速く、浅い
- 脈拍は弱く、速い
- 唇は紫色か白っぽい
などの症状が見られます。
3 止血の方法
止血法には、直接圧迫止血法、止血帯法などがありますが、ここでは、基本となる直接圧迫止血法を紹介します。
- きれいなガーゼやハンカチなどを傷口にあて、その上を手で強く圧迫します。
- 片手で圧迫しても止血できないときは、両手で体重を乗せながら圧迫します。
注意点
- 感染防止のため、直接血液には触れないこと。できれば、ビニール袋やゴム手袋などをする。
- 傷口は、心臓より高くしておく。
- ガーゼやハンカチなどに染みてきたら、その上から新しいガーゼやハンカチ等をあてがう。
4 119番通報
大量に出血している、出血が止まらない、ショック症状が見られるなどの場合は、ただちに119番通報をしてください。
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